蓄熱式暖房機の仕組み・構造
蓄熱式暖房は電気の暖炉
蓄熱式暖房は電機で作った熱を本体の蓄熱材に蓄えることで、長時間にわたって高温を保てる暖房器具です。その仕組みは暖炉と非常に良く似ています。
蓄熱と蓄熱材料
蓄熱とは温度を蓄えておくことですが、これに使用されるのが蓄熱材。蓄熱の効率を上げるために金属を加えたレンガです。薪を使用する暖炉も周りをレンガで囲ってありますが、あれはレンガが優れた蓄熱材であるためです。そのため火を消した夜間でも部屋の温度を保つことができるのです。蓄熱暖房機も同様で、レンガを暖め、その熱を徐々に放熱することで長時間の暖房を可能にしています。
蓄熱暖房内部のレンガ
写真で見える茶色のブロックが蓄熱レンガです。蓄熱暖房機の内部はびっしりと蓄熱レンガで埋まっています。
電気代は安い、でも省エネではありません
内部のヒーター
蓄熱レンガに熱を加えるのは電熱線のヒーター。ホットプレートなどで使われているものと同様です。このヒーターが蓄熱材の前面や、間に通っています。
電気から電熱線で熱を作り、その熱を作る仕組みは電気ストーブ同様です。なので、熱効率は電気ストーブなどと変わりません。そのため決して省エネなわけではありません。ただ、電気料金の安い夜間に熱を作ってその熱を蓄え、昼間は電気を使う必要が無いので経済的に助かる暖房といえます。
電気代については「蓄熱式暖房機の電気代と消費電力」で解説します。